プロテーゼを取り出して同時にコンデンスリッチ

シリコンバッグなどの異物をいれて悩まれている方は大勢いらっしゃいます。

プロテーゼは全く永久的なものではありません。

程度の差こそあれ固く変形が起こってきますし、シリコンバッグの表面の微小な穴から内容物がほんの少しづつ沁みだしてきます

 

また

長年バッグをいれておくと異物である以上周囲の正常組織が委縮してきます。

ということは

取り出したからといって必ずしも元の状態のバストに戻るというわけではないのです。

 

しかし

ドクターはこのあたりの話はあまりしません。

 

本日の患者様は愛知からおこしの40歳の主婦の方です。

数年前に地元の病院で

「最新のプロテーゼ」

ということでCMCバッグをいれました。

 

確かにこのCMCは流行っていました。

見た目もブルーの鮮やかなもので多くの病院が使用していました。

 

しかしほどなくして、問題が発生してきました。

内容物のムコ多糖類が感染に弱く、トラブルを起こした時には炎症を起こして大変なことになるのです。

 

幸い現在は炎症を起こしてはいませんでしたが、皮膚の真下に入っており

触るとペコペコしておかしすぎます。

 

取り出しただけでは変形してしまうので、同時にコンデンスリッチで形をととのえます。

 

 

さて脂肪はどこからとりましょうか?

 

・・・・・・

心配するまでもなくお腹にたくさんありました。

ご本人もここをスッキリさせたいとのことなので、一石二鳥!

 

 

 

まずはベイザー超音波でガッチリ吸引。

注入に必要なコンデンスリッチ脂肪はあっという間に確保!

 

お腹もこんな感じにスッキリ。

次は

バッグの取り出し。

 

カチカチなので取り出すのが大変そう!

 

でも

案外とスルリと

よかった!

 

あとは注入してお終い。

 

お疲れ様でした。

もうこれで一生大丈夫ですからね。

 

 

  • 2013年05月29日
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