あれから1ヶ月

あれから1ヶ月がたちました。

患者様を送り出して直後の揺れでした。

この1ヶ月はなかなか現実感をもったものとは

ちがう生活でした。

本当に生きていることだけが真実です。

あしたではなく、

次の一瞬さえも全く予想はできないのです。

地震の後も

たくさんの方の手術をしました。

皆様、不安に思いながらも

遠くからきていただきました。

私にできることは

目の前の患者様に全力投球することだけでした。

アメリカの同時多発テロのときも

ニューヨク市長は市民に

「通常の生活をおくるように」

と強いメッセージを繰り返し送りました。

我が家も全く通常の生活を送りました。

(もちろん節電はしていますが)

私たちがバタバタしていては

被災地の復興など夢のまた夢です。

がんばって手術を受けられた患者様は

本当に強いと思います。

朝のこない夜はありません。

今年咲いている桜は

残念ながら去年とは違って見えます。

でも来年も桜は同じように咲いてくれます。

その見え方は

きっと、きっと違って見えるはずです。

  • 2011年04月11日
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