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誤差

今日の新聞に


建設中のスカイツリーの記事がでていた。


高さは610メートル。


わずかな誤差が


610メートル上空ではとてもおおきなズレになる。


 


鉄骨が設計図どおりに誤差ゼロということはありえない。


また鉄骨は伸び縮みする。


この誤差はどうやってなくすのか?


 


そうではない。


誤差を誤差で修正するとのこと。


鉄骨どうしを溶接する時にも誤差は生じる。


 


それを次の鉄骨の誤差で修正する。


そして別々の方向から伸びてきた鉄骨が


地上50メートルでぴたりと合わなくてはならない。


 


正に神業!


 


でも考えてみると


僕らが毎日行っている手術も


これとおなじ。


人間の体なんてみんなバラバラ。


同じなんてことはありゃしない。


 


皮膚の状態も右と左、各部位によって


全然ちがう。


 


しわとりのフェイスリフトなんか


その最たるもの


 


たるみかたが左右均一の人はいない。


 


それをうまく引き上げて


バランスよく仕上げる。


ある部分の誤差を


こちらの誤差と合わせて


帳消しにして


ピタリと合うようにする。


 


細かくて複雑だが


手術している私は


非常におもしろく


やりがいがある。


 


どんなに簡単に見える手術でも


この誤差との戦い。


 


名人と言われる人は


それを


なにげなく涼しい顔してやってしまう。


 


これこそがプロフェッショナルだ。

  • 2009年05月27日
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